この季節の (2025.5.1)
3月4月はまだ寒いのか
もう初夏のように暑いのか
毎年なんだかはっきりせず
去る季節と来たる季節のはざまのようで
気分にも上がり下がりが
でもこの季節になると
その気分も落ち着いて来て
周りの青葉や空の青さに
ようやく深呼吸できる気が
気温が徐々に上がり
雨の水分補給もあって
庭の草木がとても伸びやか
自分の深呼吸と共に
草木も背伸びをしているよう
サァサァ
あまりのんびりもしていられない
気が付けばお茶の葉も
健やかに伸びていて
今日は八十八夜だったそうで
明日は天気が崩れる予報もあり
ちょうど良い頃合いなので
今日摘むことに
摘んだ葉は
水を替え水を替え何度も洗い
適量ずつをレンジでチンしては揉み
それをまた何度も繰り返し
その内乾燥して来て
重さは十分の一くらいに
出来上がった量にちょっとがっかりは
するけれど
少しずつでも出来上がって行く喜びが
手間ではあるけれど
結構充実した時間
部屋にいい香りが満ちている
その後のその後 (2025.4.24)
あの話その後どうなった?
友人に続きを聞かなくちゃァ
2階の使っていない部屋で
整理片付けをしようと物を広げたまま
雨だから寒いから出かける用があるからと
その後はまだそのままで
昨年の舌の痛みのその後は
まだ全快とは言えないけど
ぼつぼつと戻りつつはある
気温の高い日はアイスを食べたいと
思えるようになって来た
そして多分美味しいと
思えるようにもなって来た
スーパーやドラッグストアの売場も
もう避けなくてもよくなった
まだ積極的にケースを
覗き込むほどでは無いけれど
やっと少し
明るい兆しが
明るい日差しが見えて来たようだ
移り変わる風景 そして (2025.4.17)
家からほんの徒歩3分くらいの所なのに
花を咲き終えたばかりの梅の木々が切り倒され
畑の土が覆され
何やら整地されていってるのに
つい数日前まで気付かずにいた
そこだけではなく
無人でもなかったような家が取り壊されたり
更地だと思っていた所に
いつの間にやら完成間近な家が
高齢化が懸念されるような地域に
新しい家ができ
誰かが移り住んで来るのはとても喜ばしい
ちょっと車で遠出をすれば
窓の外の景色はどんどん変わって行く
なんとなく知っている所もあれば
初めての所もあって
頭の中の記憶や認識も
次々と塗り替えられて行く
なんでもずっと同じ状態ではいられないから
それはごく当然で
ごくごく自然の成り行き
でも
今日見たお城は400年以上もそこに
何度かの修復を繰り返されつつも
在り続けているらしかった
初めてなのに懐かしく
これからも在り続けていて欲しい
初夏を思わせる空の中
そんな
お城の在る風景だった
乗り越えながら (手袋〜波) (2025.4.10)
子供の頃の小さな手袋
薄いグレーに紺と赤の幾何学模様入り
実家のタンスの中で眠ってた
母の手編みだったのか
心をも温めてくれる手袋があった
長い眠りの中にいる間
かつての持ち主は
大波小波に揺られ
冷たい風にも度々遭遇し
それぞれの時代を乗り越えて来た
梅が咲き雪柳が揺れ桜が開く
そんな頃もあった
私も我が娘二人に
お揃いのピンクの手袋を編んだ
五本指は難しいから
親指だけ別編みの小さなミトン
それはそれでコロンとして可愛い
娘たちもそれぞれに
それぞれの生活を送っている
まだまだ続くこれから先に
大波小波が来るかも知れない
それでも
身も心も温めてくれるモノも
きっとそばにある
そばに居る
付かず離れず
見守って行ければと願っている
やっぱりね (2025.4.3)
変わり映えのしない日々の繰り返し
変わり映えがしないからこそ
それはありがたいことなのだと
ジュウジュウ承知をしている
目覚めてから
闇の中でまた目を閉じるまで
同じことを繰り返す
でもその日々の中で
毎日多少は昨日と違うこと
偶然なのか意識してなのか
変わらないことを願ったり
やっぱり変化を望んだり
だから昨日と同じことをし
昨日はしなかったこともする
アレもあり
コレもあり
同じこともあり
違うこともあり
今日は月イチの歯医者
明後日は友人たちとお茶会
学生時代のミニ同窓会の予定も近い
やっぱりね
いろんなことが待っている方が
新しい明日という日を迎える甲斐がある
切って切って (2025.3.27)
気が付けばもう3月も終わりが近い
行く逃げる去るの言葉どおり
毎日何をして過ごして来たのか
何が大事か
何が優先順位が高いのか
全然即してるふうではないけれど
したいことよりも
あっアレしなきゃな感じで
日々が過ぎて行く
机まわりを片付けていて
発見した何年も前の
切り抜いたまま状態の新聞記事たち
アァこんなのが出て来てしまった
そのままゴミ箱行きでも
構わないようなモノだけど
でも一応引っ張り出してみる
そして引っ張り出したが最後
広げて見ていると
それぞれの記事の当時のことが…
ジャンルもいろいろ
社会的なことや文化芸能欄
植物や動物や歴史や宇宙
やっぱり処分は忍びない
ごちゃごちゃだと何の役にも立たない
折角だからファイリング
きれいに綴じるため
分類しそれぞれを切って切って
頂いたままの柑橘系
名前はよく分からない
でもどうにかしなくては
半分に切って果汁を搾り
ポン酢醤油へと
皮はせっせと切って切って
その内またマーマレードへと
そんなふうに過ぎて行く日々
さてさて明日は?
ニャンコーズV (2025.3.20)
以前真っ黒母さんクロちゃんが
産んだちびクロちゃん
その後名前を改め
クロちゃんはロクちゃんに
ちびクロちゃんはナナちゃんに
そのナナちゃんが昨年2匹を産んだ
名前はナニちゃんとナヌちゃん
よく3匹で我が家の庭や
2階のベランダに遊びに来ていたけど
次第にナニちゃんは来なくなり
ひとり立ちしたナヌちゃんが
1匹だけで現れることが多くなった
すりすりしたり
ゴロンとしてお腹を見せたり
いい遊び相手になってくれるので
たまに数日姿を見せないと心配になってしまう
家の近所をグルッと歩いてみる
マァ心配しなくても数日で姿を現すのだけど
そのナヌちゃんが隣町へ出かけるところを
夫が見たという
まだ帰って来ないので
ちょっと隣町へとネコ探しの旅
家と家の間や川沿いの草むら
驚かさないよう小さな声で
そっと名前を呼んでみる
なかなか見つからない
よく懐いてほぼほぼお家ネコだけど
飼ってる訳じゃないし
マ心配しても仕方ないか
そう思っての帰り道
誰も居ず廃墟となってるアパートの
2階の通路の手すりの向こうを歩く姿が
いくら無人とはいえ勝手には入れない
距離も声がちょっと届きにくい
しばらく様子見
階段を降りて来たところで呼んでみる
こちらを何度か見てたけど
戻る気にはならなかったみたい
走って行ってしまった
でも居る場所は分かったし
走る姿も見れた
生存確認終了ってことで
今日は1人で帰宅
いい収穫がもう1つ
ナナちゃんのお母さんのロクちゃんの生存確認も
呼んだら小走りで寄って来てゴロン
お腹や背中や頭をナデナデ
ちゃんと覚えててくれたし
ナナちゃんもちょいちょい遊びに来てるし
ナヌちゃんの帰りも気長に待とう
急いで急いで (2025.3.13)
焦らず慌てず
ゆっくり丁寧に
日頃はそういうふうに心がけなきゃと
でもやっぱり
時間は限られているから
上手に使いこなさないと
あまりのんびりもしてられない
画材もまだたくさん
ビーズアクセサリーの素材やパーツ
母の残した布や
それにあったカラフルな糸たち
読んでない本もまだまだいろいろ
今ではずいぶんアナログだけれど
昔集めた便箋やお揃いの封筒
誰かに手紙を書いて減らさなきゃ
1日にアレやコレや
1つ2つじゃ片付かない
時間を有効に使ってって
今日もあっという間に日が暮れて
もうすぐ明日がそこまで来てて
いつだってなんだってやって行こ
急いで急いで
何かをやってる時は
しあわせな時間なんだから
そんなしあわせな時間を
たくさんたくさん味わって
過ごして行こ
らしいって (2025.3.6)
4日ほど前10分ほどで歩いて行けるスーパーへ
ちょっと気温が高めだったこともあり
買い物を済ませて帰り着く頃には
流れるほどの汗
アァ暑かった
気温も高いけど湿度もかなりよねー
明日は雨らしいもんねェ
それから3日ほど雨続き
川の所にね
ヒヨドリくらいの大きさの鳥がいて
ちょっと青っぽい色してた
そんなにしっぽは長くないけど
セキレイみたいに水辺でしっぽをピコピコしてたよ
後でちょっと調べてみたら
イソヒヨドリらしかった
テレビの歌番組でね
まだ若い歌手が自分らしい歌い方って…
って悩んでるふうだった
自分らしいってどんなだろうね
ずっとずうっとそんな感じで
このトシまで来てしまったから
若かかったら悩むよねー
ウンウン分かる分かる
みんなそうだから
でももう
いいかげん手放した悩むってこと(?)
悩んでも悩まなくても
時間が過ぎるのはあっと言う間
今日したことはアレとコレとソレと
明日も明後日も予定あり
らしいでしょ
いつも何かしらゴソゴソしてるもんね
明日は晴れるらしいって
その後 (2025.2.27)
あちこち火災のニュース
消火に追われている
事件や事故が起きれば
その詳細
細かな日常も
食後の薬や後片付け
洗濯が済めばそれらを干して
何かの後には
またその何かがあって
繰り返されて
昨日の後には今日があり
今日の後には明日があり
なぜか連日のように入る何かの予定
今日は花屋に行って花を贈る依頼をし
明日はまたリハビリに励む
美味しさが戻りつつあるので
ちょっと気を良くして
久々の食後のアイス
まだもう少しのようで
またその後の様子を
お知らせ致しましょう
意味のあること (2025.2.20)
歯医者の診療台に乗っている
目は閉じて
口は大きく開けて
なにやらガーガーやられている
まな板の上の鯉の心境
乗ってしまったからには
何をされても仕方がない
ま 痛くも痒くも無いのだけれど
口をずっと開けているのがしんどい
ナンテコトハナイ
ナンテコトハナイと言い聞かせ
時が過ぎるのを待つ
息はなんとかできている
吸ってー吐いてー
吸ってー吐いてー
ゆっくりーゆっくりーと言い聞かす
閉じた目の上にタオルを乗せられ
暗闇の中にいるせいか
関係の無いことが頭をよぎる
この
吸ってー吐いてー
吸ってー吐いてーの息は
いつまで繰り返すのだろう
その内治療が終わり台が起こされ
口をすすぐ
そして
その内吸ってー吐いてーを
いずれしなくなる時が来るんだと
せっせと治療に通っていることに
意味はあるんだろうか
リハビリに通い
ストレッチの体操をしながらも
同じようなことを…
生きている限りは仕方がない
今をより良く生きるため
それらには意味があるんだと
相次いで学生時代の友人が旅立って行った
転ばぬ先の… (2025.2.13)
最近よく転ぶ
ゴロンと転ぶ
しかも転がりながら落っこちる
高さは30〜40センチだから
さほどでも無いし
それに
良くも悪くも経験積んで
無意識に受け身が上手くなったのか
捻挫や打ち身も無く
アイタタタで終わり
リハビリの担当スタッフに報告すると
苦笑い
上手くなったのはいいけど
それ以前の問題でしょと
ハイハイ分かってます
まずは転ばないようにですよね
足元注意とか
自分が何をしようとしているのか
ちゃんと認識するとか
ついうっかりじゃ済まないよね
痛い思いをしないように
まずはが大事
明日は年一の健診
早起きしないといけないし
健診センターはいつも混んでるし
かなりメンドクサイけど
そうも言ってられない
転ばぬ先の…ですもんねェ
無意識とか無自覚とか… (2025.2.6)
何かをしている時に
終わらせたら次はアレと
他のことを考えているのか
今のことへ意識が向いて無い
逆に今のことに一生懸命になり過ぎて
次の予定のことがすっぽ抜け
やっぱり意識が…
出かける時に鍵をかけたのに
戻って確かめたり
曲がるはずの道を通り過ぎてしまったり
自分の行動に自覚が無さ過ぎ
あっちで落ちたり
こっちでつまずいたり
そそっかしいことをちゃんと自覚しなくちゃ
無意識や無自覚だけじゃなく
認識や記憶や…
無が付いても付かなくても
ちょっとは自分のしてること
まずはちゃんと見る
ゆっくり丁寧に
言われてからずいぶん経つ
忘れた訳じゃないけど
再確認の必要を痛感する昨今
ミルクティー (2025.1.30)
去年の今頃からだろうか
舌に違和感が
テーブルの上にはいつも
籠に入れたみかんを置いている
秋からずっと年末年始も
手を伸ばして食べていたのに
食べると痛い
果汁が沁みるのか
イヤ違う
乗せるだけで痛い
みかんだけでは済まず
りんごにいちご
果物だけでは済まず
チョコレートやクリーム系のお菓子
歯磨き粉も
耳鼻科や内科で検査を受けても結果は出ず
月イチの歯医者でお悩み相談
せっかくチェックや手入れをしてもらっていても
美味しく食べられない
そう
痛いだけではなく
美味しさが感じられ無い
味が分からないんじゃない
美味しさが分からない
好きな甘いものや肉や魚
痛いのをがまんしたり
痛みの無いものを食べたり
でも だから何? という感じ
何のために食べてるの?
口にモノを入れたく無い
舌にモノを乗せたくない
これはタンパク質
これはカルシウム
これはビタミンなんて
錠剤やサプリなんか
ポンポンポンと入れて飲み込んで
ハイ今日の食事は終わり
ってできればいいのに
嘆きを聞いて
紹介してくれた大きな病院
長い待ち時間ののち受けた診察
検査も治療も無く
「心因性」でハイ終わり
エーッ痛いんだから痛み止めくらい…
要りませんョーって
それから過ぎた一年近く
最近お試し気分でみかんを半分
痛みはほぼほぼ消えて
手にはミルクティー
ほかほか湯気
美味しさもやっと戻って来つつ
友 (歌〜森) (2025.1.23)
思い浮かんだという訳でも無いのに
つい口から出て来る
子供の頃どこかで耳にしたことのある歌
泣いている
声が出せない
言葉にできない
心の中にどうしようもない空白が
広がっている
ふと口にしたけど
歌詞もメロディもおぼろ
自分で自分を慰めようとしているのか…
ヨシヨシヨシ
そっと背中をたたいて
何でもいいから一緒に口ずさもう
木を隠すなら森の中
鍵を隠すなら鍵の束の中
鍵をうまく見つけ出せたら
閉めたままの心を開くことが
できるだろうか
幼い友が笑顔になってくれたら嬉しいのだけど
続いている思い出 (森〜歌) (2025.1.16)
人1人と犬1匹
裏山の森の中を歩く
いつものあの滝の手前まで
登る道の途中の重なる木々の間から
ちらちら見える空が好きだ
犬はあちこちクンクンしながら自分のペース
人は人で歌なんか口ずさみながら
やっぱり自分のペース
ほんの少し登っただけなのに
ちょっと開けた場所からは
小さな町を見下ろせる
町の上に遠くの海
水平線を挟んでその上には空
広い空はもっと好きだ
愛犬がいればこそ
共に登った裏の山
共に歩いた森の中
共に見た海や空
もうずいぶん昔の話
私はまだこの空の下で生きている
やっぱり歌なんか口ずさみながら
声 (歌〜森) (2025.1.9)
目の前は川
ニ分歩けば裏手に山
スズメやカラスはもちろん
メジロやウグイスやコジュケイ
サギやセキレイやヒタキやヒヨドリ
見かける鳥はいろいろ
仲間を呼んでいるのか
歌うように
おしゃべりをするように
楽しげにさえずる声
日がな一日
空を飛び
川で水を浴び
餌を探し
木の枝や屋根や電線で羽を休め
夕刻には誘い合うように森へと帰って行く
今日見る夢はどんな夢?
そうだよね (2025.1.2)
毎年必ずやって来る年末
あれとあれをして
これとこれをして
片付けや掃除や買い物や
そうだよね
気忙しく過ごしてるんだよね
時代が変わって
24時間スーパーやコンビニ
いつだって何だって買えるんだから
いろいろ考えなくたって大丈夫なのに
そうだよね
ついついね…
年始も
初詣は必ず地元の氏神様へ
常日頃だって
ウォーキングで通りかかっているけど
やはりちゃんと訪れて手を合わせる
そうだよね
気持ちを新たにね
今年はどんな年になって行くんだろう
昨日も今日も空は晴れ渡っている
こんな良い幕開けはいつ以来だろう
安心して毎日を過ごせる
そうだよね
そんな日々がいいよね
それ以上の望みは無いね